Serge de Nimes =Report=

岡山ジーンズ工場を巡る旅


その2

2月17日

●倉敷観光

 倉敷の美観地区に行く.ほんとに美観地区ってちょこっとでびっくり.

 そこに北田證券があって,それがいかにも美観地区らしい建物なんだけど,証券会社.しかもその正面にいまどき珍しい緑の黒板があり,そこに
「IT投資と景気回復」というコメントがきれいな文字で書いてあった.わたしはこんなところで「グリーンスパン」という文字を見ることになるとは!という驚きでいっぱい.


こういう建物なんだけど...


「IT投資と景気回復」なのよ
↑読みたい方はこの黒板をクリック

●ウエアハウス茶屋町店

 以前セミオーダーするといって時間がなくて出来なかったので,もう一回訪れました.しかし考えた結果,結局ウエアハウスが普通に出している既存のものが一番バランスがいいという結論に達し,1000(1001XX)を買いました.以前から話題の「酸化剤は洗濯したら落ちるの?」という疑問ですが,酸化剤はリンに反応して落ちるらしいので,リンが入ってない洗剤を使ってれば洗濯しても落ちないそうです.

 前回セミ−オーダーの説明を受けた人が塩谷さんではという風に思ってたんですが,木坂さんとおっしゃる方でした.けっこう似てるのよね.福田さんがまたまたいろいろと木坂さんと話しこんでる間に,わたしはさらにベルトにも興味を持ち,耐え切れず購入.まったくな.このあたりの品物については別途レポートします.

●ポーキーズ

 京都の老舗ジーンズショップ.オリジナルも出しているぐらい.店内はドゥニーム,シュガーケーン,マッコイ,フルカウントって感じで結構そろってました.しかも洗いサンプルが各サイズ毎にあって,店の奥のほうで洗濯機が回ってました.けっこうドゥニームの千駄ヶ谷店のようなコンセプト.

 坊主頭でデニム上下のエヴィスの店員さんのような店員さんと,普通のジーパン屋さんに普通にいる感じの人と,テンガロンハット(東京ではちょっと前にはやった)をかぶったままミシン縫ってる女の人がいました.みんな気さくで楽しそうにしてました.そこでも福田さんが話し込んでいたので,わたしは帽子に目が行き毛糸の帽子をゲット.って…..こんなんばっか.

■感 想

以上が,ジーンズのふるさとを巡る旅でした.以下が私の感想.

◎とにかく分業し,それぞれで深く狭くやってる

 うーんどっかの経営分析のようだ.つまり,岡山の工場では請け負ってやってるので,「次はこんなジーンズをつくろう!」という視野でなく,割り振られた狭い範囲内でいかに良くするかという努力になってると思うんです.でもその範囲内でかなり新しいものや使い勝手をよくする試みはされていて,すごく日本人らしいなと思いました.

◎かなりそこの従業員個人の資質に負うところが大きい

 どこにもキーパーソンがいて,その人が革新的な発想できめ細かい対応をしていました.ただ,その人がやめたらいったいどうなるんだ?って気もする.

◎みんな機械をよく取り入れている

 機械を使いこなせる平均的能力の高さかな.平均的にだれでも細かい機械の設定や使いこなしが出来る.欧州だと機械があると首になる人が出てくるという思想だけど,日本人にはそういうのもないしね.

 これは余談だけど,サッチャーさんが来日したときに自動車メーカーの工場を視察し,人間と一緒に機械も一緒に職場体操をしていて驚いたっていってたよ.かわいいよね,リフトなんかが体操してるの.ともかく職場に機械を入れることに精神的にも,能力的にも抵抗がない.そういう素養があるから,日本のジーンズのようなきめ細かなものが作れるんだと,実感したわけです.

 いかがでしたでしょうか?精神的にも味覚的にもおいしい旅でした.いったいいくら分食べたんだろう?

LastUpDated 00/02/23 20:54


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